ケープトリビュレーション―世界最古の熱帯雨林に大自然のパワーをもらう、ケアンズからの小行旅

 
ケアンズからキャプテンクック・ハイウェイを北上し、世界最古の熱帯雨林が広がるケープトリビュレーションへ!キャプテン・クックから「苦難の岬」と名づけられたオーストラリア北端岬への入口にある、世界に類を見ない2つの世界遺産に囲まれたエリアです。

ディンツリー国立公園の一部であり、地球上で最も古くに形成された希少な森。童心に返って心を開放できる大自然の真っ只中、熱帯雨林の楽園へご案内します!

 

世界遺産で、世界最古の森

世界最古の熱帯雨林ケープトリビュレーション

恐竜時代から生き続けている動植物も…世界遺産に指定されているクイーンズランド州北部の熱帯雨林地区は広範囲に渡っていますが、このあたりが最も古く、約1億3500万年前以上(1億5000万~2億年前とも言われる)とされています。世界最大の熱帯雨林とされるアマゾンが形成されたのが6,500~7,000万年前頃だそうですから、ケープトリビュレーションの森はとてつもなく古いものだとわかります。

どれくらい古いのかというと、中生代と呼ばれる恐竜が闊歩した時代…、そう映画「ジュラシック・パーク」でお馴染みのジュラ紀後期に当たるほど!

この貴重な自然を壊さぬように、デインツリー川対岸のこの地区には電気や水道等の生活インフラが整備されていません。ですが、いくつもの宿泊施設やショップ、カフェ&レストランが点在しています。それはなぜか?ここでは、土地や建物の所有者が自ら作り出す電力や水ですべての生活をまかなっているのです。

この熱帯雨林の森で営まれている“自然に限りなく優しい生活”。それは、今叫ばれているエコやロハスそのものといえます。ケープトリビュレーションと周辺エリアが特別な雰囲気を持っているのは、こうした豊かな大自然との共存をしっかりと果たした場所だから、なのかも知れません。

※このエリアの住民達の暮らしぶりは、こちらのエコナビのコラムでもご紹介しています。

 

ケアンズからケープトリビュレーションへのアクセス

ケアンズとケープトリビュレーションを結ぶキャプテンクック・ハイウェイ

ケアンズから北へ約130km。バナナやサトウキビ畑が続くのどかな風景を眺めながら、北上を続けると「モスマン」という熱帯雨林に隣接した町に出ます。ここから先が、世界遺産の森が広がるレインフォレスト(熱帯雨林)エリア。これまでのサトウキビ畑に混じって、ソテツやシダ類、フィグツリー等の熱帯植物が多く見られるようになってきます。

モスマンからさらに北へ約20kmのあたりで、右と左に分かれた分岐点に到着。左は「デインツリービレッジ」、右へ行くと「ケープトリビュレーション」です。最も手軽なアクセス方法はレンタカー。また、ケアンズ発着の日帰りツアーもありますが、本当に堪能するなら現地に宿泊するのがおすすめです。

 

スリル満点!? ワニが生息する川を渡る!

ワニが生息するディンツリー川を渡るバージ

ケープトリビュレーションへ行くにはデインツリー川を渡らなければなりませんが、実はこの川にはワニ(クロコダイル)がいっぱい!しかも、橋がかかっていません。そこで、デインツリーリバー・フェリーというバージ=艀(はしけ)を利用して、向こう岸へ渡ることになります。一度に運搬できるのは10台程度。バージは1台しかありませんので、片岸から運んだ車を降ろしてから対岸で待っていた車を載せて、再びゆっくりと戻るという仕組み。

こんな大きな川に橋を架けずにのんびりと移動するところが、なんともオーストラリアらしいところ。オーストラリアのおおらかさを実感できるはずです。バージで川を渡ると再び舗装路が続きますが、周囲の景色はこれまでとは違う鬱蒼とした熱帯雨林の森に変わってきます。そこが、ケープトリビュレーションです!

Daintree River Ferry(英語)

 

ケープトリビュレーションの楽しみ方、アクティビティ

世界最古の熱帯雨林ケープトリビュレーションを散策

森が海のすぐそばまで迫るケープトリビュレーションのビーチケープトリビュレーションのエリアに入って少し走ると、展望台があります。ここは、絶対見逃せない絶景スポット!眼下に広がる熱帯雨林の深い緑の森が、青く輝く海へと迫り、息を呑むような風景が広がっています。

そして、ここならでの楽しみは、世界最古の熱帯雨林ウォーク。エリア内にはたくさんのボードウォークやトレッキングコースがありますので、熱帯雨林の木々が発するエネルギーを感じながら、ゆっくりと歩いてみてください。太古から生き続けている飛べない巨鳥カソワリーが生息する豊かな森です。

森の中にはリゾートやB&Bが点在していますので、できればここで宿泊するのがおすすめ。各宿泊施設では、様々なアクティビティのアレンジも可能です。森の散策に飽きたら、グレートバリアリーフの海へ!ここからも(船は小さめですが)グレートバリアリーフ・クルーズが出航しています。

また、遠浅の美しいビーチも点在していますので、ビーチでのんびりリラックスする休日もおすすめです。森と海が隣接していますので、驚くほど自然豊か!しかも、いつも人影はまばらで、ほぼビーチを独占できるほどです。

 

熱帯雨林について知るディスカバリーセンター

熱帯雨林について知るための学習センター「ディンツリー・ディスカバリーセンター」

ディスカバリーセンター内の展示館エリア内の自然、熱帯雨林について勉強してから散策すると、何十倍も楽しめます。そんな時におすすめなのが「ディンツリー・ディスカバリーセンター」。研究施設を兼ねた熱帯雨林学習センターです。

森を傷つけることなく建てられた展望タワーからは、熱帯雨林の森を上から見下ろす360度のパノラマが楽しめます。ビデオルームや展示室、カフェ等の他、敷地内にはボードウォークが整備され、歩きながらこのエリアの熱帯雨林について様々な角度から学ぶことができます。

ボードウォーク上には、振り割られた番号によってその場所の説明を聞くことができる音声ガイダンスが用意されており、日本語も選択できますので英語が苦手な人も安心です。

Daintree Discovery Centre(英語)
Cnr Cape Tribulation Rd & Tulip Oak Rd, Cow Bay
電話:(07)4098 9171
アクセス:Daintree River Ferryから約15分、ケープトリビュレーション中心地まで約35分。
※入場料等の収益金は、エリア内の環境自然、動植物保護に使われています。日本語音声ガイダンスは借り出す時に指定のこと。

このエリアの宿泊施設一覧

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注意)記載の情報/データは2011年6月時点のものです。

この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住18年。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。
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Wave Planning Pty Ltd.

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