クオッカの楽園!パースから日帰りできる、自然豊かなロットネスト島

 
なんだかいつも笑っているように見える、かわいい有袋類クオッカ。

野生のクオッカとセルフィー!
野生のクオッカとセルフィー! ©Tourism Western Australia/無断転載不可

世界中の人たちが、クオッカと一緒に撮ったセルフィー写真をSNSにアップし、かわいい!私も一緒に写真撮りたい!と、一躍人気者に♪

しかも、ちゃっかり一緒に写真に納まってポーズを決めるクオッカが、飼いならされたものではなく、野生だということを知り、驚いた人もいるのではないでしょうか?

野生のクオッカと一緒に写真が撮れるのは、クオッカだらけの島「ロットネスト島」。

この島の見どころは、クオッカだけではありません!

そこで今回は、島の様々な魅力と謎多きクオッカ、知られざる島の悲しい歴史もちらっとご紹介。

西オーストラリア州のまさに西の果てですが、パースから日帰りもできちゃう『クオッカの楽園』へいざ!

※サイドバーに「ロットネスト島 見どころダイジェスト」ビデオがあります。モバイルで見ている方は一番下までスクロールしてみてください!
 

 

魅力いっぱい!ロットネスト島への行き方

 
パースからロットネスト島へは、島行きのフェリーが出ていますので、個人でも行きやすいのが魅力。自分で手配するのが面倒な人は、日帰りツアーもあります。

ロットネスト島日帰りツアー

一年中催行していて人気のツアーは、ロットネスト島一日ツアー(ランチ付き)

自力で行く場合は、ロットネスト島行きのフェリーで。現在、2社が運航しており、パース発着とパースの西にある町フリーマントル発着の「ロットネスト・エクスプレス」と、パース北西部の町ヒラリーズ発着の「ロットネスト・ファスト・フェリー」があります。

一般的な旅行者が利用しやすいのは、前者の「ロットネスト・エクスプレス」ですが、西オーストラリア州立水族館へ行く予定のある方は、「ロットネスト・ファスト・フェリー」もおすすめ。

icon-chain ロットネスト・エクスプレス
icon-chain ロットネスト・ファスト・フェリー

日本からパースまでと、ロットネスト島への詳細な行き方、旅行におすすめの時期などについては、昨年発売された「Quokka #クオッカ 世界が撮った小さなともだち」に書きましたので、よかったらご参考に♪

 

自然保護区指定された自然豊かなロットネスト島

 
ロットネスト島は、7,000年前の海面上昇によって本土と切り離されたため、独自の生態系が育まれ、島名の付いた固有種の植物がたくさんあります。

「ブロッコリーの木」と呼ばれる『ロットネスト・アイランド・ティーツリー』、『ロットネスト・アイランド・デイジー』など島名のついたものをはじめ、在来種約1,500種を見ることができ、草花に興味のある人にも見逃せない場所。

また、島内には、塩分濃度の濃い「塩湖」が点在し、ユニークな生態系を作り上げています。そのため、クオッカの生息地としてだけでなく、島全体が保護区となっています。

こうした貴重な生態系を守るため、一般車の乗り入れは禁止。なので、島内の足は自転車(バイク)か島内を巡るバスのみとなります。おすすめは、なんといっても島でレンタルできる自転車!フェリーとセットになったお得なパッケージもあります。

トムソン湾からオリバー・ヒルまでは、昔使われていた鉄道が残っています。現在はノスタルジックな観光列車となっており、のんびり車窓風景を眺めながら島を満喫できると、子供連れの家族に人気です。

島内の交通についての詳細は、こちらのページを参照のこと。

 

ロットネスト島に泊まる!

 
パースから日帰り可能とはいえ、ロットネスト島を思う存分満喫するなら、島に宿泊するのがおすすめです。

ロットネスト島の宿泊施設一覧

ロットネスト島は海が本当にきれいで、知る人ぞ知るダイビングやシュノーケリングのメッカ。オットセイやイルカにも出会えます。釣りやマリン・スポーツなどもいろいろ楽しめ、新鮮なシーフードも魅力!

また、本来クオッカは本来、夜行性なので、夜にどんな行動をするのか、こっそり見学してみるのも楽しいかも?

島内には、17ヶ所のアボリジニの史跡なども点在していますので、それらを訪ねるのも一興です。島内マップを片手に、島の隅々まで探索してみてください♪

icon-bookmark ロットネスト島のホテル検索・価格比較

icon-map ロットネスト島の地図(PDFが別窓で開きます)

 

謎だらけの動物クオッカ

かわいいだけじゃない!謎に満ちた有袋類クオッカ
かわいいだけじゃない!謎に満ちた有袋類クオッカ

クオッカは西オーストラリアの南西部のみに生息する有袋類。オーストラリア国内でも、なぜか、他の場所では化石すら見つかっていません。

ロットネスト島の他、本土にも生息していますが、絶滅が危惧されるほど、本土のクオッカ数は年々減り続けています。ところが、ロットネスト島は外敵がほとんどいないため、まさにクオッカ天国!

クオッカはワラビーの一種とされていますが、それはあくまで現在のところの便宜上。他のワラビー類とはいろいろな部分でかなり異なる特徴を持っています。

例えば、一般的なワラビー類とは頭蓋骨の形が全く違う、木に登れる、他のワラビー/カンガルー類には見られないユニークな集団生活などなど、とにかく変わった生き物なのです。

※クオッカの特徴については、「Quokka #クオッカ 世界が撮った小さなともだち」でも少し詳しく書いていますので、よかったら読んでみてください!

 

ロットネスト島の隠された悲しい歴史

第二次世界大戦中に造られた砲台などが残るオリバー・ヒル・バッテリー
第二次世界大戦中に造られた砲台などが残るオリバー・ヒル・バッテリー Rottnest Island Authority/無断転載不可

1,600年代にやってきたオランダ人が「この島には猫よりも大きなネズミのようなものがいる」と、島の名前を「ネズミの巣(Rotte nest=Rat’s nest)」と書き記したことから、その名がついたロットネスト島。

今でこそ明るいリゾート地のイメージが定着していますが、1800年代に入り、本格的な西洋人の入植に伴う悲しい歴史がありました。

それは、先住民アボリジニの迫害…

海面上昇によって本土と切り離される以前からこの地に暮らしていたとされるアボリジニの人々。彼らから土地を奪い、島は一時、先住民男性を捕虜として強制収容する場所となりました。

大黒柱を奪われた女性たちは、本土側の海辺に立ち、ロットネスト島に向かって、「男たちを帰して欲しい」と毎日祈ったそうです。この収容所が正式に閉鎖されたのは1904年のこと。

その後、島にはレクリエーション施設が造られ、観光地化されていくこととなります。

第一次世界大戦時には、この場所は戦争捕虜収容所となりました。そして、第二次世界大戦への緊張が高まってきた1930年代に、島は要塞化され、1940年入るとレクリエーション施設はすべて撤去。戦争期間中は、沿岸砲兵学校が造られました。この時に造られた砲台は「オリバー・ヒル・バッテリー」と呼ばれ、現在、見学可能となっています。このオリバー・ヒルからは島全体を一望できます。

 

ロットネスト島で気を付けたいこと、注意点

Quokka #クオッカ 世界が撮った小さなともだち」にも書きましたが、ロットネスト島では、以下のことは絶対に守ってください。

  • icon-check 野生動物を触ったり、危害を加えないこと
  • icon-check 野生動物に餌を与えないこと
  • icon-check すべてのペットの上陸禁止
  • icon-check 路上での飲酒禁止
  • icon-check ゴミのポイ捨て禁止

美しい島とクオッカをはじめとする野生動物たちなど、固有の生態系を守るために、ぜひともご協力をお願いします!

icon-info-circle  ロットネスト島(英語)

注意)記載の情報/データは2017年3月時点のものです。

この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住18年。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。
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Wave Planning Pty Ltd.

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ウェーブ・プランニング:  1998年からオーストラリア情報を発信し続け、取材先件数は5,000ヶ所以上。オーストラリアに関する取材や撮影などのメディア・コーディネート、取材代行などをしています。本拠地はシドニー。 ★メディア・コーディネート、取材代行、執筆・撮影依頼等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。