オーストラリアの非接触型買い物事情 ~レジでの会計不要!完全に顧客一人で買物完了できる「Scan & Go」と入店不要「ドライブスルーClick & Colect」

新型コロナウイルスの流行で、人との接触を減らすことが求められる中、スーパーマーケットをはじめとする日々の買い物では、他の買い物客や店員と接触機会を減らすのはなかなかむずしいもの。

豪大手スーパーマーケット WoolWorths ウールワースでは、オンラインで買い物をし、店頭で受け取るだけで済む「Click & Colect」を一歩進め、入店せずにすむ「ドライブスルー形式のClick & Colect」設置店舗が増えています。また、店内での通常の買い物においても、店員との非接触はもちろん、セルフレジすら通ることなく、最後まで顧客一人で買い物が完了できる「Scan & Go」に対応した店舗があります。

新型コロナウイルスの流行で、非接触型ショッピングが注目されている今、この2つの完全キャッシュレスなショッピング形態を体験してきましたので、詳細をレポートします!

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ドライブスルー形式のClick & Colect

オンラインでオーダーし、店頭で受け取りができる「Click & Colect」は、オーストラリアでは数年前からスーパーだけでなく、デパート、薬局、酒屋など様々な業界で普及し、各地の店舗で対応しています。

新型コロナウイルスの流行を受け、買いだめに走る人々がスーパーに殺到し、在庫を店頭へ並べる作業が追い付かないため、店員不足に陥るほどになってしまったことから、「Click & Colect」については、各スーパー共に一時中断を余儀なくされていました。

しかし、ある程度、落ち着いてきた頃から、ウールワースでは、スペース的に可能な店舗においては基本的に「ドライブスルーClick & Colect」へシフト。

昨今のオンライン・オーダー増加で、専用の受け取り窓口を用意する傾向は増えていましたが、入店することなく、駐車場で待っているだけで済むのが、この「ドライブスルー形式」のメリットです。

ドライブスルーClick & Colectは、以下のような手順で商品を受け取ることができます。

1)オンラインで商品をオーダーし、受け取る店舗と時間を指定。

Click & Colectの準備ができ、受け取り可能になったことを知らせるSMS
Click & Colectの準備ができ、受け取り可能になったことを知らせるSMS

2)商品が用意できると携帯電話のSMSにメッセージが入り、受け取り場所への案内があります。

3)受け取り当日、自分が指定した時間内に指定場所へ向かい、SMSのリンクをクリックして、「I’m on my way(向かってるところです)」ボタンをタップ。店舗へ向かっていることを知らせます。

受け取り可能SMSのリンクをクリックすると、この画面が表示される。
受け取り可能SMSのリンクをクリックすると、この画面が表示される。

4)ドライブスルー受け取り専用の駐車スペースに車を停め、SMSのリンクから開かれた自分専用ページから「I’m here(ここにいます=到着しました)」ボタンをタップして、受け取り場所到着を知らせます。

ドライブスルーClick & Colect専用の駐車スペースに車を停めると左のような案内が目の前に。「I'm here」ボタンをタップすると右の画面が表示されて、車内で待機するよう案内があります。
ドライブスルーClick & Colect専用の駐車スペースに車を停めると左のような案内が目の前に。「I'm here」ボタンをタップすると右の画面が表示されて、車内で待機するよう案内があります。

5)車内で待機するよう指示が出ますので、そのまま待っていると、店員がオーダーした商品を集めて、車の前まで持ってきてくれます。

店員がオーダー済みの商品を集めて、こんな感じで持ってきてくれる。
店員がオーダー済みの商品を集めて、こんな感じで持ってきてくれる。

6)オーダー明細を確認しながら、商品を車に積み込んで完了!

レジを通らずに、最後まで顧客一人で買い物完了「Scan & Go」

店内での買い物であっても店員と接触することなく、また、セルフレジすら通らずに、最初から最後まで顧客一人で買い物が完了できるのが「Scan & Go」です。

接客型レジではなく、顧客が自らバーコードをスキャンさせて会計ができるセルフレジが浸透していますが、新型コロナ感染流行の渦中では、誰が触ったのかわからないセルフレジを触るのも気が引ける… そんな悩みも解決できるのがこの「Scan & Go」のメリットだと思います。

Scan & Goでの買物の手順は以下のような感じになります。

1)スマートフォンにScan & Go専用アプリを入れ、支払い用クレジットカードを登録。

2)Scan & Go対応店舗へ行き、アプリを立ち上げます。※ちなみに、Scan & Go対応していない店舗でアプリを立ち上げても作動しません(確認済)

Scan & Goアプリを立ち上げると左の画面に。商品をスキャンすると右のように商品写真と商品名、価格が表示される。
Scan & Goアプリを立ち上げると左の画面に。商品をスキャンすると右のように商品写真と商品名、価格が表示される。

3)商品のバーコードをアプリでスキャンしながら、普通に買い物。

4)買いたい商品がすべて揃ったら、「Continue to Payment(支払いへ)」ボタンを押して“お会計”。

全ての買い物が終わったら「Continue to Payment」をタップして清算(お会計)へ。
全ての買い物が終わったら「Continue to Payment」をタップして清算(お会計)へ。

5)Scan & Go 専用の出口「Scan & Go Checkout」へ向かいます。

Scan & Go 専用の出口「Scan & Go Checkout」へ向かう。
Scan & Go 専用の出口「Scan & Go Checkout」へ向かう。

6)アプリで会計した時に表示されるバーコードを出口に設置された機械でスキャンさせます。

アプリで会計した時に表示されるバーコードをスキャンさせると前方ゲートが開く。
アプリで会計した時に表示されるバーコードをスキャンさせると前方ゲートが開く。

7)会計済みであることが確認できると、出口のゲートが開くので、トロリー(カート)ごと退店。買い物完了!

Scan & Go、現在は一部店舗で試験的に実施。今後の課題は?

「ドライブスルーClick & Colect」は、ある程度広い駐車場がある店舗において展開しているようですが、「Scan & Go」は、オーストラリア国内に1,020店舗以上あるウールワースの中でも、16店舗のみで試験的に導入されています。

「Scan & Go」は、新型コロナとは関係なく、ウールワースでは一部の店舗で2018年から展開していたもので、私も近所で使えるということでアプリを入れてはいたものの、使うことなく今まで放置しており、今回の新型コロナの件で初めて使ってみたのですが、他にも何人か使っている人を見かけました。

同じ店舗を何度も利用していますが、以前は見たことがなかったので、新型コロナで改めて注目されてきているのではないかと思います。

そのことを示すように、英国大手スーパーのセインズベリーでもこの度の新型コロナの件で、「新型コロナが買い物スタイルにおけるデジタル化へのシフトを加速している」と報道されていますし、実際、利用者にとっても、現金を持ち歩く必要のない完全キャッシュレスで、買い物リストが履歴として残るため管理がしやすいといったメリットは大きいと感じました。

実は、この「Scan & Go」は、米ウォルマートなどが店員の負担軽減などを掲げ、2017年頃から試験導入を試みていたようなのですが、米国では定着せず、また、万引きのリスクが高くなるという専門家の意見もあり、2018年には撤退してしまったようです。

しかしながら、たしかに実際に利用した限りでは、万引きのリスクは否定できず、この仕組みは『利用する顧客の良心を試すもの』にもなりそうなので、犯罪率の高い地域での導入は難しいと思われ、オーストラリアでもこのまま推進していく場合は、地域性を加味した店舗のみでの導入が進むのではないかなと思いました。

豪ウールワース Scan & Go:Checkout smarter using Woolworths Scan & Go

【参考記事】
Walmart Modernizes The Shopping Experience With Scan & Go(2017/2/25付け)
Why Retailers are Abandoning Scan & Go Self-Checkout(2019/1/15付け)
Theft is a major risk for retailers using scan-and-go, expert says(2019/10/16付け)
Coronavirus to accelerate UK grocery’s digital shift, says Sainsbury’s boss(2020/5/1付け)

注意)記載の情報/データは2020年5月10日時点のものです。

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この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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Wave Planning Pty Ltd.

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ウェーブ・プランニング:  1998年からオーストラリア情報を発信し続け、取材先件数は5,000ヶ所以上。オーストラリアに関する取材や撮影などのメディア・コーディネート、取材代行などをしています。本拠地はシドニー。 ★メディア・コーディネート、取材代行、執筆・撮影依頼等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。