オーストラリア入国審査が大幅短縮!超ハイテクな無人入国管理スマートゲート

 
2016年7月更新:日本のパスポートが正式にスマートゲート対象に

 
海外旅行先での第一歩でもある入国審査。

長~い列に並ばされて、1時間近くは当たり前!なんてことも。
これでは、入国するだけでぐったり疲れてしまって、せっかく楽しみにしていた旅行が台無し…なんてことにもなりかねません。

でも、オーストラリアではそんな悩みは無用!?

飛行機を降りてから、わずか10~15分程度で入国できちゃう、超ハイテクな(?)無人入国審査「スマートゲート」を試してみました!

 

自動出入国管理システム「スマートゲート」

SmartGate kiosk Source: The Australian Department of Immigration and Border Protection Service Image Library

オーストラリアの主要国際空港では、自動化された出入国管理システム「スマートゲート」の導入が進んでいます。

これは2007年より、オーストラリアのeパスポート(IC旅券/電子パスポート)保持者向けに一部、試験運用が開始されてきたもので、その後、利用可能範囲が拡大され、2015年までに、以下の8ヶ所の空港で入国審査用スマートゲートが導入済みとなりました。

  • シドニー
  • ブリスベン
  • ケアンズ
  • ゴールドコースト
  • メルボルン
  • パース
  • ダーウィン
  • アデレード

スマートゲートの仕組みは、eパスポートのICチップを専用の機械に読み込ませて自動認識させ、いくつかの質問に答えると本人情報が埋め込まれた入国カードがでてくるというもの。
このカードをこれまた無人のゲートに差し込むと、ゲートが開いて入国完了!という、なんともハイテクな入国管理システムなのです。

これなら、入国審査官の質問にいちいち英語で答える必要もなく、楽チン!

 

日本人(日本のパスポート)は使える?

日本のeパスポート(IC旅券)
オーストラリア政府の入国管理局のサイトを見ると、2016年6月時点でスマートゲートが使える国は以下の通りとなっています。

  • オーストラリア
  • カナダ
  • 中国
  • フランス
  • 香港
  • アイルランド
  • 日本
  • 韓国
  • マカオ
  • ニュージーランド
  • シンガポール
  • スイス
  • イギリス
  • アメリカ

え?日本入ってないじゃん!と思うかもしれませんが、試験的ながら、日本を含む一部国籍の16歳以上のeパスポート保持者も対象となっています。

2016年6月20日より、ついに日本も正式に加わりました!通過手順は下記記載の通りで変更はありません。
2016年6月20日から日本人渡航者へのオーストラリアのSmartGate(スマートゲート)開始について

かくいう私(筆者)も日本パスポートで、2015年度に3回試してみましたが、無事通過できました!

ただし、ビザのステイタスや渡航条件によっては、スマートゲートが使えない場合があるようです。これについては後述しますので、あわせてご参照を。

 

スマートゲート入国審査から検疫検査、実際の入国まで、通過の手順

シドニー空港到着時にスマートゲートを使って、2015年内に3回ほど無事入国できた体験を元に、通過手順をまとめてみました!

注意)対象となるのは、IC旅券と呼ばれるeパスポート。2006年3月以降に日本で発行されたパスポートは、大丈夫なはずです。

ePassport の表示

1)まず、「e Passport holders (eパスポート・ホルダーズ)」または「e Passport Self-service (eパスポート・セルフ・サービス)」と書かれた案内に従って進みます。注意したいのは「SmartGate (スマートゲート)」という表示ではないこと。(もしかしたら空港によっては、SmartGate と表示しているところもあるかもしれません)

日本のパスポートを挿入すると日本語に切り替わる2)パスポートの顔写真が入ったページを開いて伏せた状態で、ICチップの入った部分を先頭にスマートゲート専用機へ挿入。各国言語の対応しているため、日本のパスポートを入れると画面が自動的に日本語に切り替わります。

3)タッチ式スクリーンに日本語でいくつかの質問(病歴、犯罪歴など)が表示されるので、それに回答していき、手続きが完了すると、以下のようなカードが出てきます。カードの白い部分に、自分の名前が記載されているか確認を。

手続きが終わると出てくるカード

4)出てきたカードを持って表示に従って進むと、以下のような自動ゲートが並んでいるところに到着しますので、係員の指示に従って並びます。

Passengers using SmartGateSource: The Australian Department of Immigration and Border Protection Service Image Library

5)自動ゲート前の足マークに合わせて立ち、先ほどでてきたカードを右手の挿入口へ入れると、前方を見るように指示されますので、前をまっすぐ見てください。

6)カメラが動き、写真撮影のようにパチっとフラッシュがたかれます。機械がパスポート写真と同一人物だと判断すると、挿入したカードがまた出てきますので、それを抜き取ると、ゲートが開きます。カードはこの後必要ですので、無くさないように。

7)ゲートを通過したら入国審査完了!ここまで、(相当混んでなければ)約10分程度。

8)預けた荷物がある場合は、ここで荷物をピックアップ。忘れ物のないように!

9)すべての荷物が揃ったら、検疫検査および税関へ。検疫検査官に、機内で記入した入国カードと先ほどのスマートゲートのカードを渡して、何もなければ、空港ターミナルの外へ!これで、完全に入国完了です。

以前は、検疫検査場での食品など持ち込み検査にかなり時間がかかっていましたが、最近は、持ち込めない食品類の範囲が明確化され、私の経験では、ほぼ無検査で通過できています。

ですので、預け荷物がなく、手荷物だけの身軽な人なら、飛行機を降りてから(相当混んでなければ)15~20分程度で空港ターミナル外へ出られるのではないかと思います。

また、スマートゲートが利用できるのは16歳以上となっていますが、大人2名に同行する10~15歳の子供は、一緒にスマートゲートを利用できるようです。わからないことがあれば、係員に相談してください。

 

スマートゲートが使えない例外がある

Smart Gate.SmartGateSource: The Australian Department of Immigration and Border Protection Service Image Library

eパスポート保持者でも、ビザのステイタスや渡航状況によっては、スマートゲートが使えない場合があるようです。

どのビザが使えないのか?は、入国管理(国家の保安)に関わる事項のため、詳細はわかりませんが、一般的な「観光ビザ(ETA)」であれば、ほとんどの場合、問題なく使えるようですので、ご安心を。

ただし、一人(同行者がいない)の場合、スマートゲートが使えないケースがあるようですので、スマートゲートの機械にパスポートを挿入してもダメな場合は、すぐに諦めて、素早く従来通り入国審査の列に並ぶのが無難。

何度もトライしている間に、列がどんどん長くなってしまいます。もちろん、大丈夫な場合もあると思うので、まずはトライしてみてください。

また、機械のエラーで使えないこともあります。
この場合も、さっさと諦めて従来通り入国審査の列に並ぶか、他の機械をトライしてみてください。(私も1度経験あり。カードがでてきても真っ白で、別の機械でようやく発券できました。まだ試験段階なので多少の不具合は仕方ないかなぁと…)

・・・というわけで、2015年の5月、7月、11月と3回スマートゲート入国審査を試してみて、日本のパスポートでもOK!ということを確認してきました。
これからオーストラリアに来られる方の参考になれば幸いです。

※ちなみに、シドニー空港では、出国審査もスマートゲートが試験導入されています。やり方は入国とほぼ同じ。他の空港では、いまのところまだ未導入のようです…?

<スマートゲート公式サイト>
入国時のスマートゲートについて Arrivals SmartGate
出国時のスマートゲートについて Departures SmartGate

注意)記載のデータ等は2016年7月時点のものです。その後、変更になっている可能性もありますので、お出かけの際は公式サイトで確認を。初稿:2016年1月。

この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住18年。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。
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Wave Planning Pty Ltd.

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ウェーブ・プランニング:  1998年からオーストラリア情報を発信し続け、取材先件数は5,000ヶ所以上。オーストラリアに関する取材や撮影などのメディア・コーディネート、取材代行などをしています。本拠地はシドニー。 ★メディア・コーディネート、取材代行、執筆・撮影依頼等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。