オーストラリアの春はメルボルンカップへ!
日本が紅葉のシーズンを迎えると、南半球にあるオーストラリアは春! 新緑が萌え、色とりどりの花々が咲き誇る、一年で最も美しいシーズンでもあります。
そんな春のオーストラリアを楽しむなら、メルボルンがおすすめ! 春のメルボルンでは「スプリング・レース・カーニバル」が約2ヶ月間に渡って開催され、街を挙げてお祭りムード一色に染まります。
そのお祭りの頂点が、南半球最大かつオーストラリア最高峰の競馬レース「メルボルンカップ」なのです! 驚くほどの熱気と興奮は、一度は現地で生体験する価値ありですよ。
オーストラリア国民の誇り、メルボルンカップ
スプリング・レース・カーニバル期間中は、数々のレース・イベントが開かれますが、メルボルンカップはその中でも特別。オーストラリア国民に最も愛されているレースであり、毎年、普段競馬に興味のない人までも巻き込んで大きな話題となります。
また、戦時中も中止せずに開催されてきたことは、オージーたちにとって誇りのひとつ。当日は、メルボルン周辺は祝日となり、開催地から遠く離れた他都市でも数々のイベントやパーティーが開かれ、カップの開催を祝います。競馬で祝日になるのは、世界でもオーストラリアだけだそうで、「レース中は国の機能がストップする」といわれるほど、国を挙げての一大イベントなのです。
競馬だけじゃない!メルボルンカップの楽しさ
メルボルンカップは、単に競馬レースとしてだけでなく、ファッションやフードを絡めた文化的要素が強いため、オーストラリア国内の著名人はもちろん、世界中のセレブ達もこの日に合わせてメルボルン入りするのが恒例となっています。ですから、有名人に会えるチャンスも!
しかも、メルボルンカップが開かれる時期は、ガーデンシティとも呼ばれるメルボルンが一年で最も美しい季節。街の至るところにある公園や庭園には、美しい花々が咲き誇り、緑の木陰で街ゆく人々を眺めるのにもうってつけです。
また、街中には色とりどりの花々だけでなく、華やかなドレスや帽子、アクセサリーがあふれ、女性達にとっては、メルボルンカップに何を着ていくか?ということが、最大の関心事となるほど。ですから、女性の関心が非常に高いのもメルボルンカップの特徴のひとつです。
さらに、メルボルン市内のレストランやカフェでは「メルボルンカップ特別メニュー」等が用意され、グルメ派も満足度の高いひとときを過ごせます。素敵なドレスに身を包み、おいしい食事やワインと共に競馬を楽しむ……古き良き英国の紳士淑女気分を満喫できるのが、メルボルンカップなのです。
海外で競馬デビューにもぴったり!
とはいえ、メルボルンカップ最大の見どころは、やはり競馬レース。でも、海外で競馬…となると言葉の問題も気になるところですが、メルボルンカップでは日本語の記入用紙を用意していますので安心。賭け方の解説も付いています。
日本の馬が参戦することも多く、2010年の今年もトウカイトリックが出走、2006年には日本のデルタブルースとポップロックが、ワンツー・フィニッシュを飾り、最高に盛り上がりました。この2頭に、応援の意味の込めて賭けていた日本人は相当いたようで、かなり儲けた人もいたとか。
ほんの数ドル程度から賭けられますので、コインゲーム感覚でプチギャンブルしてみるのもおすすめです。
メルボルンカップの歴史を知る見学ツアー
メルボルンカップが開催されるフレミントン競馬場では、レースのない日にメルボルンカップの歴史博物館とバックステージを見学できるツアーを催行しています。歴史的な日本馬となったデルタブルースとポップロックの活躍シーンや普段入ることのできないジョッキールームなども見ることができ、競馬ファンならずとも外せないツアーです。
こちらも日本語のヘッドフォンが用意されていますので、言葉の心配は無用。ツアー料金は、2010年11月現在、14.50オーストラリアドルとなっています。
老若男女問わず、国民が皆、競馬に夢中になるメルボルンカップ。とりわけゴール寸前、競馬場全体が異常なほどの熱気と興奮に包まれる独特の雰囲気は、その場でなければ絶対味わえないもの。
その上、お祭りとしても十分楽しめますので、競馬ファンならもちろん、そうでない人も一度は足を運んでみたいところです。
【公式サイト】メルボルンカップ・カーニバル(英語)
【関連コラム】全オーストラリア国民の誇り―メルボルンカップ by スポーツナビ
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人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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