オーストラリアのレストラン マナーQ&A 予約と注文編
食べるのは、旅の楽しみのひとつ。
でも、海外のレストランでの食事をするとなった時、予約や注文など、いろいろと頭の痛いことも多いもの。できればスマートにオーダーしたいところですが、「お腹があまり空いていないから、2人で分けたいけれど…シェアするのってNG?」とか「前菜、メイン、デザートまで全部頼まなきゃダメ?」など等、悩みもたくさんありますよね。
そこで、オーストラリアのレストランで食事をする際にありがちな悩みを解決するQ&A 第二弾は、予約と注文編に関する疑問をまとめてみました!
第一弾「服装編」と合わせて読めば、オーストラリアのレストラン対策は万全。レストランでのチップについても記載したコラム「オーストラリアでチップは必要?」も合せてどうぞ♪
レストランに予約は必要?
都市部のレストランの中には、何ヶ月も前から予約しなければならないような有名レストランもあります。カジュアルなレストランではとくに予約する必要はありませんが、地元オージーは外食好きなため、週末等はいっぱいで入れないレストランも結構多いもの。
ですので、希望のレストランがあるなら、先に予約しておくのがおすすめ。とくにディナーは、基本的にほとんどのところで要予約と心得てください。
レストランで水は有料?
海外のレストランでは水は有料… そう思っている人も多いようですが、オーストラリアでは着席すると日本のように、まず水を持ってきてくれる店が結構あります。オーストラリアの水道水は飲用に適していますので、飲んでも大丈夫。持ってきてくれない場合は、「Water, please」と言えば持ってきてくれますので、遠慮なく頼んでみてください。
カジュアルな店ならほとんどの場合、何も聞かれることもなく水道水を持ってきますが、少しいいレストランになると勝手にミネラルウォーターを持ってきてしまったり、ミネラルウォーターか水道水のどちらにするか聞かれることも。その場合、水道水でよければ「Tap water, please」と伝えればOKです。
オーストラリアの水でお腹を壊した…という話はあまり聞いたことがありませんが、お腹が極端に弱い人は、ミネラルウォーターを頼んだほうが無難かもしれません。
前菜、メイン、デザートというように、コースで頼まなければいけないの?
西洋料理のレストランだと、なんとなく各人が「前菜」「メイン」「デザート」と頼まなければいけないような気がしてしまう…、そんな人も多いのではないでしょうか?
ですが、オーストラリアにおいては、高級レストランでない限り、そんな必要はまったくありません! 例えば2人で前菜1品をシェアし、それぞれがメインを1品ずつオーダーしてもOK。もちろん、最後にデザートを頼んでさらにシェアしたって、何の問題もありません。知人のオージーは、あまりお腹が空いていない時には前菜を2品+デザートにすることもあるとか。
つまり、自分達のお腹の具合、食べたい気分に合わせて、オーダーすればいいのです。また、オーストラリアでは、1品の量がとてつもなく多い店があるので、このシェアOKという姿勢は胃袋の小さい日本人にとってもありがたいですよね。
また、カジュアルな大衆レストランを除き、高級レストランを含むほとんどの店で「Degustation(デガステーション、フランス語のデギュスタシヨン)」という、本日のおすすめ料理を会席料理のように少しずつ出してくれるセットメニューがあります。前菜からデザートまで、店によって6~9品くらいの自慢料理が出てきますので、いろいろなものを少しずつ食べたい人におすすめです。
料理をシェアしたり、途中でお皿を交換しても大丈夫?
一緒に行った人と違うものを頼んで、いろいろ味わいたい!ということ、結構ありますよね? でも、海外のレストランでそんなことしたら恥かしい… そんな意識を持っている人も多いかと思います。
たしかにフランスなどでは、「同席者同士で1つの料理をシェアしたり、分け合うのは不作法」とされ、食事のマナーとして避けたいこととされています。ですが、そんな堅苦しいマナーは“ぶち壊す!”のがオージー流(笑)。
相当高級なレストランでない限り、同席者同士で料理を交換したり、分け合っても大丈夫。取り皿が必要な場合は、オーダー時にスタッフに一緒に頼んでください。ほとんどのレストランで快く持ってきてくれるはずです。
また、オーストラリアでは、好きなお酒を持ち込めるBYOレストランも多いので、飲み代をあまり気にしなくてもいいのも嬉しいところ。
堅苦しいマナーにとらわれず、子供連れでも気兼ねなく、気張らない服装で、おいしい料理をいろいろと食べる。
そんな、レストラン本来の目的を思う存分楽しめるオーストラリアで、おいしいものをたくさん食べてくださいね!
注意)記載の情報は2010年8月時点のものです。
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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