オーストラリア最高峰・コジオスコ山登頂で、七大陸最高峰のひとつを制覇!
どうせ山へ登るなら、「七大陸最高峰」のひとつを制覇してみませんか?
オーストラリア大陸の最高峰、コジオスコ山。もちろん、「セブンサミッツ」と呼ばれる「七大陸最高峰」のひとつです。でも、山頂への道のりは割と楽チン!日帰りハイキングで登頂できてしまうのです。
夏には、かわいらしいアルパイン・フラワーが咲き乱れ、ところどころ見られる残雪と清らかなスノーウィー川の流れを楽しみながら、気持ちのいいアルパイン・トレッキングへ出かけましょう♪
オーストラリア最高峰 コジオスコ山
コジオスコ山 /Mount Kosciuszko は、標高2,228メートル。
「あれ?七大陸最高峰なのに、意外と低い??」と思った人も多いかもしれません(笑)。3,000メートル以上の山がたくさんあり、2,500メートル以上の山々が連なるところも珍しくない日本から見ると、2,000メートルちょっとは、それほど高い山ではないように感じますよね。
日本の山と比べてみると、越後山脈の『至仏山』がちょうど同じ高さだそうで、夏の山岳ドライブやツーリングで人気の志賀高原にある『横手山』が、2,307メートルと、コジオスコ山よりちょっと高いほど!
コジオスコ山は、冬場は雪が降り、周囲にはいくつかのスキー場があります。
ですので、山頂を目指すなら、夏から秋にかけてが最適。だいたい12月から3月くらいまでが登山シーズンです。春先は雪解け水で、道が閉鎖されることもあります。
ユネスコの生物圏保護区でもある、自然豊かなコジオスコ国立公園
コジオスコ山周辺一帯は、『スノーウィー・マウンテンズ』とも呼ばれる、約700,000ヘクタールもの広大な『コジオスコ国立公園』です。また、ユネスコの生物圏保護区に指定されているほど、自然豊か!
山頂を目指すだけでなく、数キロから歩けるトレッキングコースがたくさんありますので、手軽に大自然を楽しむこともできます。また、周辺には鍾乳洞などの見どころも点在していますので、ゆっくり滞在して、山岳地方ならではの雄大な自然を楽しむのもおすすめです。
片道約9キロ、平坦でなだらかなサミット・ウォーク
コジオスコ山山頂への道は、“サミット・ウォーク”と呼ばれる片道約9キロ、往復約6時間のトレッキングコース。
コジオスコ山は、オーストラリア最高峰とはいえ、周囲もほぼ同じクラスの高さの山々が連なっていますので、日本の富士山のようにデンと聳えているわけではありません。しかし、そうした地形のため、山頂までの道は、思いのほか平坦。舗装はされていませんが、しっかりとならしたトレッキングコースが整備されていますので、老若男女問わず、日帰りハイキングで登ることができます。
このコジオスコ山山頂トレッキング・コースは、徐々に坂を上がっていくような、なだらかな部分がほとんどですので、小さなお子さんを連れたファミリーにも人気!中には、ベビーカートに赤ちゃんを乗せて頂上を目指す家族も。また、車椅子の方でも介助者がいれば登ることができます。さすがに、車椅子やベビーカートを押しながらの登頂は、ちょっと大変そうではありますが、不可能ではありません。
日帰りハイキングでも準備は万全に!
日帰りハイキングで登頂可能とはいえ、2,000メートル級の山ですので、天候が変わりやすいこともありますし、山登りの準備は万全にしたいもの。
登山口から山頂まで、ほとんどがなだらかな砂利道ですので、足元は、右にあるような普通のトレッキングシューズで大丈夫ですが、防風防水ジャケットなどをリュックサックに入れてお出かけを。そして、日本のように途中にお店などはありませんので、飲み物と食べ物もお忘れなく。また、コース上に日蔭はほとんどありません。日焼け止めも必須です。
コジオスコ山登頂の基点の町は、ジンダバイン
コジオスコ山に登るなら、基点の町には、ジンダバイン /Jindabyne がおすすめ。冬はスキーリゾートして知られ、町中には、スーパーマーケットやカフェ、レストランなどもあります。周辺も含めて、ホテルやロッジ、キャラバンパーク&キャンプ場といった宿泊施設もたくさんありますので、予算やお好みで選んでみてください。
登る前日は、ジンダバイン周辺で宿泊し、午前中のうちに登り始めるのがおすすめです。サンドイッチなどを持っていけば、ちょうど山頂でランチタイムが楽しめますよ!
<ジンダバインまでの行き方>
キャンベラから178 Km。車で2時間弱。シドニーからは約5時間半。本数は少ないが、グレイハウンドなどのバスもある。交通機関の詳細はこちら。
▼コジオスコ国立公園 Kosciuszko National Park
<DATA>
コジオスコ山サミット・ウォーク Mount Kosciuszko Summit walk
標高:2,228メートル
片道:9キロ
所要時間:約6時間
注意)記載の情報/データは2014年2月時点のものです。
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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