日本人男性旅行者の体内から違法薬物!事情によっては重い刑罰対象も

先週土曜日に東京からゴールドコースト空港に到着した50歳の日本人男性が、翌日の日曜日に激しい体調不良に陥り、病院へ緊急搬送。緊急手術を行ったところ、体内から100グラム以上の違法薬物が摘出されました。

見つかった違法薬物は、コカインとみられ、捜査官は男性の回復を待って、すぐにでも薬物の入手先や密輸目的か否かなどの確認をしたい意向だそうですが、男性の容態は深刻とのことです。

〔報道記事〕Japanese man in coma after illegal drug removed in emergency operation

オーストラリアは違法薬物の取り締まりが厳しく、他人への供給目的の場合、最悪のケースでは終身刑や長期に渡る懲役刑も。

男性がどこで薬物を入手し、目的がなんであったか定かではありませんが、この薬物を海外からオーストラリアへ持ちこんだ場合はとくに、重い刑罰の対象になることは間違いないでしょう。

〔参照〕滞在時の留意事項 オーストラリア:外務省 ※違法薬物取締りの項参照のこと

 

過去の日本人有罪ケース「メルボルン事件」

過去にも、日本人旅行者のスーツケースから大量の薬物が見つかり、有罪判決を受けた事件がありました。これは、1992年に起こった事件で、メルボルン空港に到着直後に逮捕されたため、「メルボルン事件」と呼ばれています。

逮捕された5名は犯行を否認しましたが、法廷で有罪判決を受け、麻薬密輸の罪により、懲役15年から20年の刑が確定。実際には、5名のうち4名が10年間服役、1名は14年間服役した後、日本へ帰国しましたが、この事件に関わった人たちはオーストラリアへ再び入国することはできません。

この事件はいろいろと問題点が指摘されていますが、なによりも留意しておきたいのは、違法薬物の持ち込み、所持、使用は厳しい刑罰の対象であるということ。自ら手を出さないのはもちろんですが、疑いがかけられないよう、十分に注意したいものです。

〔参照〕メルボルン事件 Wiki

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この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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