世界初!地上134mのハーバー・ブリッジ頂上で “天空のお茶会”

 
11月3日は「文化の日」。その日本の祝日「文化の日」に敬意を表して、シドニーを代表するアイコンでもあるハーバー・ブリッジの上で、世界初となるプレミアムな『天空のお茶会』が開催されました。

2017年11月1日に行われたこのイベントの一部始終をスペシャル・レポート!

 

世界初のイベントの目撃者に!?

地上134mに設けられたお茶席
地上134mに設けられたお茶席

この世界初のイベントを開催したのは、シドニー観光では外せないアトラクションのひとつ『ブリッジクライム・シドニー』。

私も日本人を代表して、このプレミアムな『天空のお茶会』のウィットネス(目撃者)として、ご招待いただきました!

・・・ところがどっこい、重度な高所恐怖症であるワタクシ…とてもじゃないけれど、自分の足で134mの高さまで登れるはずはございません、、絶対ムリっ!ヽ(;▽;)ノ

しかし、なんとしてもこの歴史に残るイベントのウィットネスになりたい!
…ということで、人柱・・じゃなかった、代理のスタッフに私に代わって目撃してきてもらいましたので、以下のレポートは聞きかじりです…あしからず。。。σ(^_^;)

 

ハーバー・ブリッジの上でお茶会をする意義

都会の雑音は遥か下に聞こえ、上空の風だけを感じる空間
都会の雑音は遥か下に聞こえ、上空の風だけを感じる空間

ハーバー・ブリッジを登り、上空からシドニーを一望できるアトラクションとして人気の「ブリッジクライム・シドニー」は、祝祭日に合わせて何らかのスペシャル・イベントを企画しています。今年は、日本の「文化の日」を祝い、シドニーの象徴であるシドニー・ハーバーブリッジの上で、日本の文化の象徴でもある「お茶席」を体験するイベントを企画。

“シドニーの象徴で、日本の象徴を体験することで、オーストラリアと日本の懸け橋となる”のが、ブリッジクライムの主催趣旨とのことですが、このイベントがハーバー・ブリッジという橋の上で行われたことで、より一層意義深いものとなったような気がします。
なんせ、まさしく、橋が懸け橋となるイベントとなったわけですから(笑)

 

地上134mの高さのお茶席は、世界初!

ブリッジの上は地上とは隔絶された別世界
ブリッジの上は地上とは隔絶された別世界

日本の長い歴史が育んだ文化を代表する「茶道」は、今や世界中に愛好家がいるほど、ポピュラー。『Japanese tea ceremony ジャパニーズ・ティー・セレモニー』として、一度は体験してみたい日本の文化のひとつに挙げられます。

シドニーにも裏千家の茶道愛好会があり、今回は日本で茶道と出会い、その魅力にハマって10年間茶道を学んでいるというウェンデイ・リンさんが、亭主(お茶を点てる人)として伝統の方式にのっとって、地上134mでお茶を点てました。そして、35年以上にわたりお茶を研究し、自宅に三畳の茶室を建ててしまったという、大の日本ツウのジュリアン・マクヴィティさんが、お茶席に集まったゲストのサポート役を務めました。

ハーバー・ブリッジのてっぺんで記念撮影
ハーバー・ブリッジのてっぺんで記念撮影

亭主を務めるに当たってウェンデイさんのコメント:

「今日、シドニーの象徴であるハーバーブリッジの上で、世界から集まってくださった方の前で茶の湯を披露できることを嬉しく思います。私たちは日本の茶道の伝統、茶の湯、そして、調和、尊敬、純粋、静寂の四原則を大切にし、日本の茶道文化と芸術を紹介できることを光栄に思います」

「このハーバーブリッジはオーストラリアの重要な歴史的シンボルであり、茶の湯は日本の重要な歴史的シンボルです。また日本の『文化の日』を記念して茶の湯を披露するには、美しい眺めを一望できるこの橋は最高の舞台です」

 

天空のお茶席の様子はこんな感じ

上空は風が強いため、抹茶粉が飛ばされるシーンも…
上空は風が強いため、抹茶粉が飛ばされるシーンも…

ハーバー・ブリッジの頂上では、固定式テーブルセットの固定された座席に着席。また、このお茶席で使われた伝統的な茶道具は以下の通り。

・薄茶器「棗(なつめ)」
・木製の長い茶さじ「茶杓(ちゃしゃく)」
・茶を泡立てる「茶筅(ちゃせん)」
・白いリネンの布の「茶巾(ちゃきん)」
・3個の茶陶器「茶碗(ちゃわん)」
・使った水を入れる「建水(けんすい)」
・ティーポット「鉄瓶(てつびん)」
・スプーン(さじ)を拭くための赤い布「袱紗(ふくさ)」

すべての道具は、落下防止のため、一定の長さの紐で結ばれています。また、お茶と共に供されるお茶菓子は、小さな爪楊枝で食べられる一口サイズのものに限定。ブリッジクライムでは、こうした細かな安全基準を厳格に守っているそうです。

上空での風と紐で結ばれていることを考慮し、いつも以上に丁寧にゆっくりとお茶を点てた、というウェンディさん。

お茶席に着席したゲストは、ハーバー・ブリッジの上で、シドニー湾の絶景とお茶&お茶菓子を愉しみ、全員無事に頂上から下山(?)しました。

日本人にも負けないほど(いや、日本人よりも?)日本の文化に傾倒し、理解を深めているお二人にいたく感心したのはもちろん、こうして日本の伝統文化が世界で受け継がれていくことに、日本人としてとても嬉しく思いました。

こんな粋なイベントに誘ってくれたブリッジクライムに感謝!

 

シドニー観光の目玉ブリッジクライム

シドニーの絶景が愉しめるブリッジクライム
シドニーの絶景が愉しめるブリッジクライム

ハーバー・ブリッジ頂上までの階段は1,332段。134mの最上部からは、東はボンダイ・ビーチ、晴れていれば、西はブルー・マウンテンズまで一望できるそうです。

ブリッジクライムでは、通常のブリッジ・クライムの他、多くの特別イベントを主催。各国文化を祝う記念日限定クライム・エディションの中には、今回の日本のお茶会の他、中国の旧正月を祝うカラオケ大会やインドの光のフェスティバルダンス「ディワリ」なども開催する予定とのこと。

結婚式や会社のイベントなど、特別クライムのリクエストも可能なので、思い出に残るオリジナルのシドニー旅を考えているなら、相談してみるものいいかも?日本へは何度も毎年のように訪問しているという日本ツウのスタッフが、きっと素敵な思い出づくりをサポートしてくれるはずです。

もちろん、通常のブリッジクライムでも十分満喫できるので、高所恐怖症でない人なら、ぜひ、参加してみてください!

…って、重症な高所恐怖症のお前がいうな!ってか? (^◇^;)

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3 Cumberland St, The Rocks NSW 2000
Tel: +61 (2) 8274 7777

 
Special Thanks to: BridgeClimb Sydney

注意)記載の情報/データは2017年11月3日時点のものです。

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この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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ウェーブ・プランニング:  1998年からオーストラリア情報を発信し続け、取材先件数は5,000ヶ所以上。オーストラリアに関する取材や撮影などのメディア・コーディネート、取材代行などをしています。本拠地はシドニー。 ★メディア・コーディネート、取材代行、執筆・撮影依頼等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。