メルボルン・ポーリッシュ・フェスティバル ~東欧文化に触れるポーランド祭り
メルボルンとその近郊は、ポーランドからの移民一世が、オーストラリア国内で最も集中して暮らすエリアとなっています。2006年国勢調査では34.6%。そのため、ポーランドの伝統文化が最も色濃く残る、最大のコミュニティになっているのです!
このポーランド系の移民たちが一堂に介すのが、年に一回のお祭り「ポーリッシュ・フェスティバル@フェデレーション・スクエア」。毎年400人以上のポーランド人が集まって、祖国ポーランドに思いを馳せる大切なお祭りのひとつです。
南半球オーストラリアの地で育まれたポーランドの伝統文化と食を、誰でも気軽に味わうことができるお祭りをレポートします!
オーストラリアのポーランド移民
オーストラリアにおけるポーランド移民一世のほとんどは、戦争難民。第一次世界大戦、第二次世界大戦などで、迫害を受けたユダヤ系の人々も含まれます。元々は移民したくてしたわけではなく、どちらかといえば、命を守るために海を渡ったのです。
遠く離れた地で祖国の者同士が力を合わせ、自分達にとって暮らしやすい環境を創り上げていきました。ビクトリア州には、ポーランド人コミュニティをまとめる自治体があり、新たな移民達のサポートもしているそうです。
ポーランドの伝統文化と食を体験
ポーリッシュ・フェスティバルでは、民族衣装を身にまとった人々が、伝統料理に舌鼓を打ち、懐かしい祖国の話に花を咲かせています。そこで飛び交っているのは、英語ではなく、ポーランド語。オーストラリアにいながらにしてポーランドを気軽に体験できます。
お祭り会場は、メルボルンの中心「フェデレーション・スクエア」。舞台では、子供たちや大人のグループが、色鮮やかな民族衣装を身にまとい、伝統的な民族舞踊を披露してくれます。また、ヤラ川沿いには、ポーランドの伝統料理やお菓子、民芸品などのストール(屋台)がずらり!
ポーランド・ビールを飲みながら、餃子にそっくりの伝統料理「ピエロギ」を味わうのもおすすめ。日本では馴染みの薄い東欧の国が身近に感じられる、楽しいお祭りです。
開催は、毎年11月の第三日曜日(変更があるかもしれませんので事前に確認を)。この頃、メルボルンはちょうど春を迎え、公園の花々が一年で最も美しい季節。また、南半球最大の競馬の祭典『メルボルン・カップ・カーニバル』も、ちょうど開催中の時ですので、この時期に合わせてメルボルンの旅を計画するのもおすすめです。
◆ポーリッシュ・フェスティバル@フェデレーション・スクエア 公式サイト
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注意)記載の情報/データは2012年11月時点のものです。
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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