ケアンズから一足伸ばして、夢のように美しい鳥たちの楽園へ マリーバ・ウェットランド編
世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフと太古の熱帯雨林に囲まれたケアンズ。トロピカルな熱帯のイメージですが、ほんの少し足を伸ばすと、テーブルランドと呼ばれる高原地帯が広がっています。
太古の火山噴火が生んだ豊かな自然あふれるテーブルランドには、雄大なバロン川へと注ぐ清らかな川が流れ、クレーター湖や川を堰き止めたラグーン、沼がいくつも点在しています。その周囲に広がる湿原には、たくさんの野鳥たちが集い、夢のような美しさ!
そんな夢のように美しい湿原、「マリーバ・ウェットランド」と「ヘイスティーズ・スワンプ」を2回に渡ってご紹介いたします。
次の休暇は、オーストラリア・クイーンズランド州北部、テーブルランドに広がる鳥たちの楽園を訪れてみませんか?
乾燥したサバンナと湿潤な熱帯が出会う場所
小高いキュランダ山のワインディングロードを走り抜け、鬱蒼たる緑の熱帯雨林を楽しみながら、1時間半ほどのドライブで到着できるテーブルランドは、“オープン・フォレスト”と呼ばれる開けた森が広がるサバンナの大地。
ケアンズの町がある低地とは、まったく違った植生が育まれています。
サバンナと熱帯。異なる2つの気候帯が出会うこの地ならではの、驚くほど豊かな自然が脈々と息づいています。
静かな湿原を眺める心地よいデッキでカフェタイム
5,000エーカーを超える広大な敷地に、樹齢数千年もの樹木が生い茂り、野生動物や鳥、爬虫類など、数多くの生き物たちが生息し、生物多様性の宝庫ともいえる『マリーバ・ウェットランド』。
川を塞き止めた際にできた約300エーカーもの大きなラグーンには、水鳥たちが飛び交う幻想的で美しい光景が広がっています。
町の喧騒を離れ、驚くほど静かな環境の中、ラグーンに面して建てられたビジターセンターのオープンデッキからは、水辺を気持ちよさそうに飛び交う鳥達や対岸に広がる森を眺めることができます。
カフェが併設されたビジターセンターは、誰でも無料で利用でき、ランチやティータイムにもぴったり!
サファリツアーとラグジュアリーテントでの宿泊
マリーバ・ウェットランドでは、ボートやカヌー、サンセットやサンライズを楽しむサファリツアーなどのアクティビティが用意されています。
カンガルーやワラビー、エミュー、ワイルドピッグ、ウォタードラゴン、モニターリザードなど、様々な野生動物やたくさんの野鳥たちを探すサファリツアーは、途中で野趣たっぷりのビリーティーも楽しめて、わくわくするような楽しさいっぱい!
また、敷地内には、冒険心を掻きたてるラグジュアリーなテントタイプの宿泊施設「ジャビルー・サファリ・ロッジ」がありますので、ここに宿泊して、ツアーに参加するのもおすすめ。大自然のど真ん中のロッジでは、夜になると、頭上に満天の星空がプラネタリウムのように煌めいているはずです。
マリーバ・ウェットランドへの行き方
ケアンズから車で約1時間半。キュランダ方面へ向かい、テーブルランドの町マリーバ Mareebaへ。マリーバから81号線でポートダグラス方面へ向かう途中のビーブラ Biboohraでピックフォード・ロードPickford Roadを左折。分岐に大きな看板が出ています。
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■マリーバ・ウェットランド・ビジターセンター Mareeba Wetland Visitor Centre
Pickford Road, Biboohra Via Mareeba, QLD
Tel: (07) 4093 2514
開館時間: 毎日9:00~16:30
※雨季(2~3月)は、ビジターセンターおよびロッジ共に閉鎖となりますので、要確認のこと。
注意)記載の情報/データは2014年6月時点のものです。
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
★執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。