Day 2 羊と綿畑のカントリーサイド オーストラリア縦断7,000キロ!シドニー~ダーウィン21日間
21日間かけて、キャンピングカーで陸路を辿り、冬到来のシドニーから熱帯のダーウィンを目指したオーストラリア大陸縦断の旅の記録です。
★シドニー~ダーウィン縦断の旅 アーカイブ
第2日目: 5月28日 ヤス郊外からバルナラルドまで
◎本日の走行距離=629km
顔が冷たくなって目が覚めた。ニューサウスウェールズ州の内陸に入ったところにあるヤスという町は、バレー(谷間)になっているらしく、夜の冷え込みが激しい。冬のこの時期は、きっとかなり冷え込むのだろうと予想して、キャンパー備え付けの寝袋2枚に加え、さらに自宅から積みこんだフリースの毛布も2枚かけて、厚手の靴下二枚重ねで寝たから体は寒くはなかったけど、さすがに顔だけはカバーできてなかった…orz
今朝は小雨がパラついている。近くの大きな木にモモイロインコ(ガラー)の群れが停まっているのが見えた。寝床にしていたキャンパーの中を手早く片付け、ベッドの台にしていた板を今度は机として取り付けて、ダイニングへと変身させる。この作業が、この手のキャンパーの面倒なところ。大型車両のキャンパーならベッドルームはそのままに、食事ができるスペースもあるのに… でもこの国では大型車両だと、まだまだ行けない場所がいっぱいあるんだよね。。
キャンパーの中でハムエッグとかぼちゃの蒸し物、シリアル・バー、そしてコーヒーとヨーグルトで朝食を済ませ、食器を洗いに行きながら、昨夜泊まったキャンプ場(バン・パーク)をちょっと散歩。昨日は、着いたらすぐに夕食食べて寝る準備しなければならなかったので、一連の作業が終わった頃には、既に真っ暗になっていて周りは何も見えなかったのだ。
#Day2 #シドニー → #ダーウィン 7000km、第2日目。朝ごはん!#Australia #SydneyDarwin21Days pic.twitter.com/dxWwW9xlcV
— 平野美紀 Miki Hirano (@mikihirano) 2015, 5月 27
コミュニティの人たちが運営する小さなバン・パーク
手の行き届いた清潔なアメニティ・ブロック
昨夜泊まった場所は、町のコミュニティーでやっている川沿いのキャラバンパーク。小さいけど、きれいに清掃されていて、夏はプールも使えるらしい。今は寒くて無理だけど!>_< #SydneyDarwin21Days pic.twitter.com/ibVT8QZCB8 — 平野美紀 Miki Hirano (@mikihirano) 2015, 5月 27
パークの横には小川が流れ、カモやダスキームーアヘンなどの水鳥が羽を休めていた。アメニティ・ブロックのそばには、アカクサインコ(クリムソンロゼラ) の群れもやってきた!この辺りはバードウォッチングも楽しそう♪ シャワーとトイレのアメニティ・ブロックも清潔でとてもきれい。コミュニティの人たちに感謝!
・・バードウォッチングしたいけれど、今日もどんどん先へ進まないとダーウィンまでたどり着けなくなってしまう… なんせ今日は600km以上走らなければならぬ。涙を振り切って(嘘)、出発するしかないのだ!
M31をキャンベラ方面へ向けて出発!
午前9時、ちょっぴり青空が見えてきたところで、今日の目的地バルナラルド(Balranald)を目指して、再び南下開始!いけどもいけども牧歌的で、たくさんの羊たちが草を食んでいるだけの風景が続く。
#Day2 羊がいっぱい! #SydneyDarwin21Dayd pic.twitter.com/NIbGnkpLnL — 平野美紀 Miki Hirano (@mikihirano) 2015, 5月 28
ツイキャスでライブ配信しながら、昨日から走ってきたM31(ヒューム・モーターウェイ)をキャンベラ方面へと向かい、途中のA20号線との分岐で、ワガワガ(Wagga Wagga)方面へ右折すると、羊の群れは少なくなり、今度は大きなコットン・ロール(摘み取った綿花をロール状にまとめたもの)が転がる広大な綿畑の風景へと変わった。この時期は、もうほとんど刈り取られていたけれど、数ヶ所だけは、まだ綿花が咲いたままの状態で残っていた。辺り一面、真っ白なコットンが雪のようにきれい!
#Day2 辺り一面の綿畑。ほとんどの畑はちょうど刈り取り終わって、大きなロールにまとめられていたけど、ここはまだ刈り取り前だった。 #SydneyDarwin21Days #Australia #RoadTrip pic.twitter.com/s9z7rmbJbf — 平野美紀 Miki Hirano (@mikihirano) 2015, 5月 28
道路脇には、種が飛んで根付いた綿の苗が白いコットンボールをつけて、ずらりと並んでいる。道路に沿って白い線のように続くその様は、まるで車道外側線のように見えるほどだ。
#Day2 道端にとんで根付いた綿花。とれたてのコットンボール。#オーストラリア #Nsw #Australia #RoadTrip #SydneyDarwin21Days pic.twitter.com/bLtp1SUT0z — 平野美紀 Miki Hirano (@mikihirano) 2015, 5月 28
2007年にキャンパーで旅した時に宿泊したナランデラ(Narrandera)を通過し、さらに西へ西へと進路をとる。雲行きが怪しいからちょっと急ごう。雨に降られるとスピードが落ちてしまう。とはいえ、雨の少ない内陸部にとっては恵みの雨なのだけれど。午後5時50 分頃、バルナラルドの町の中心まであと10kmちょっとの辺りで、「Welcome to Outback NSW Balranald」の看板が出てきた!ちょうど夕陽が沈み、辺りを暗闇が包み始めていた。
NSW州のアウトバックにある町バルナラルドの郊外に垂れ込める雨雲
午後6時20頃、バルナラルドの町の手前で本日2回目の給油。そのまま少し走って、橋の袂にあるキャラバン・パークへとキャンパーを滑り込ませた。やっと着いたーーー!\(^o^)/ ・・とホっとしたのも束の間、キャラバン・パークのオフィスは既に閉まっていた。(゜´Д`゜)
オフィス前の張り紙に書かれた電話番号に電話すると、5分ほどで来てくれるという。よかった、、なんとか今晩の宿泊場所は確保できそう。5分もかからないうちに管理人が来てくれて、手続きをしてくれた。が、クレジットカードの機器はもう電源を落としてしまったので使えないから現金のみだという。でもその代わり、ハンパ分の数ドルはおまけしてくれた。ヤッタ!\(^o^)/
ここのキャラバン・パークは、橋の上を通る車の音がちょっと気になるけど、キャンプ・キッチンもアメニティ・ブロックもとてもきれいで感激。キャンプ・キッチンで洗い物をしていたら、ドイツ人の若者グループがやって来て、バーベキュー・プレートの使い方がわからずにガチャガチャいじっているので、使い方を教えてあげると「ダンケ(ありがとう)」とドイツ語が返ってきた。彼らもキャンパーで旅しているのだそう。ドイツ人グループは、食材とビールを持ちこんで、肉とソーセージが焼けるのを待ちながら、キャンプ・キッチンのダイニング・エリアで酒盛りを開始。ドイツ人はやっぱり、ソーセージとビールなのだ!(笑)
掃除の行き届いたきれいなキャンプ・キッチン
キャンプ・キッチンのダイニング・エリア
シャワーとトイレのある清潔なアメニティ・ブロック
さて、我々は明日に備えて、シャワーを浴びて早めに寝るとしよう。
⇒ 3日目へ続く
◎第2日目:ヤス郊外からバルナラルドまで、629km走破。今日までの総走行距離877km。
<ツイートまとめ> オーストラリア縦断7,000キロ!シドニー~ダーウィン21日間ライブ(2日目)
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
★執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。こちらまでお気軽にお問い合わせください。