森林火災から救出されたコアラ、徐々に森へと帰り始めています!

更新:4月初めに森に帰ることができたポートマッコーリー・コアラ病院のコアラを追加しました!

2019年から2020年の2月にかけてオーストラリアを襲った大規模森林火災。

火の海の中から救出されるコアラの姿が報道され、世界に衝撃を与えました。その後も南オーストラリア州のカンガルー島で何万というコアラが焼死したと伝えられ、心を痛めていた人も多いかと思います。

何億という、数えきれないほど多くの野生動物が犠牲になったと推定されている大規模森林火災ですが、その災禍の中でも消防士や地元の人々に助けられたり、ボランティアらの必死の救出活動により、多くの命が助けられ、懸命の治療・介護が続けられてきました。

そうした努力の甲斐もあって、野生へと復帰できるほど回復した動物たちが(少しずつですが)森へと帰り始めています!

黒焦げになった森には新しい芽が!(2020年1月下旬撮影)
黒焦げになった森には新しい芽が!(2020年1月下旬撮影)
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カンガルー島のコアラの野生復帰と生き残った動物たち

カンガルー島では仮設のコアラ病院を設置し、懸命の介護に当たってきましたが、何頭かのコアラが野生に戻れるまでに回復し、親子のコアラを野生へと戻す様子が伝えられました。

カンガルー島はこちらの記事でもお伝えした通り、大きな島ですので、被災を免れた森もあり、また、被災して黒焦げになった森も、もう新しい葉が出てぐんぐん成長し始めています。

回復したコアラはそうした場所を選んで、できる限り野生へと戻すことになるようです。(1月末に伺った時の話では、どうしても野生へ帰すことが難しい個体は、ワイルドライフ・パークで面倒を見ることになるとのことでした)

また、コアラだけでなく、まだまだ助けを必要としている動物たちがたくさんいます。

島であるため、そこから移動することができない動物たちにとっては、島内の餌場が完全に回復しない限り、餌不足に陥り、飢餓になってしまうからです。そうした状況を少しでもなんとかしようと、ボランティア団体によって、島内のところどころにフィーディング・ステーション(人工的な餌場)を作り、そこに火災を免れ、生き残ったたくさんの動物たちが集まってきています。

以下の動画では、そんな動物たちの様子もご覧いただけます。

カンガルー島でのコアラ野生復帰の第一歩

最も被害が大きかったニュー・サウスウェールズ州のコアラの野生復帰

最初に世界に衝撃を与えた火の海から救出されるコアラの映像は、この度の大規模森林火災で最も被害が大きかったニュー・サウスウェールズ州のポートマッコリーの近くでした。

ニュー・サウスウェールズ州では、コアラ総個体数の約3分の1が焼死してしまったと推測されています。

救出されたあのコアラは、残念ながらあまりに火傷が酷く、回復の見込みがないと安楽死させられてしまったのですが… 州内では、他にもたくさんのコアラが救出され、治療・介護を受けていました。

そうしたコアラの一部が野生復帰できるまでに回復し、こちらも先日、野生へと戻す様子が伝えられました。

ニューサウスウェールズ州北部でのコアラ野生復帰の第一歩

また、4月初め、ポートマッコーリー・コアラ病院で治療を受け、介護されていたコアラのアンウェンも森に帰ることができました!

以下で野生へリリースする前のチェックの様子からご覧いただけます。

ポートマッコーリー・コアラ病院で治療を受けていたコアラの野生復帰の第一歩

森へと帰ることができたコアラたちの、新しい生活の第一歩。

野生動物たちの餌場となる森が完全に回復するまでは、まだまだ長い道のりですが(完全に元通りにはならないとの予測もあります…)、こうして少しずつでも野生へと帰れる動物たちが増えていくのは、本当にうれしいことです。

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注意)記載の情報/データは2020年4月17日時点のものです。初稿:2020年3月30日

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この記事を書いた人
Miki Hirano平野 美紀 icon-link icon-twitter icon-facebook icon-google-plus
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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Wave Planning Pty Ltd.

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