Day 9 もうひとつの“世界の中心”、キングスキャニオン(ワタルカ国立公園)で絶叫ウォーク!? -シドニー~ダーウィン21日間 7千キロ
2015年5月27日から21日間かけて、キャンピングカーで陸路を辿り、冬到来のシドニーから熱帯のダーウィンを目指したオーストラリア縦断の旅の記録です。
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第9日目: 6月4日 ノーザンテリトリーのキングスキャニオン(ワタルカ国立公園)
◎本日の走行距離=22km
今朝は、サンライズ・スポットでキングスキャニオンこと「ワタルカ国立公園」の渓谷から昇る朝日を見るため、まだ暗いうちから始動!
雲ひとつない好天に恵まれ、まさに絶好の日の出観測日和となり、素晴らしい日の出を見ることができた。満足、満足♪\(^o^)/
朝日の当たり始めたキャンプ・グラウンドに、小さなテーブルと椅子を出して朝食。
うーん、最高に気持ちいい朝♪♪
本日は、いよいよワタルカ国立公園内へ入り、渓谷内のウォーキングに挑戦する。
というとなんだか仰々しいけれど、つまりは単に公園内に整備されたウォーキング・コースを歩くだけの、いわばハイキングだ。
しかし、この“単なるハイキング”的な軽い認識が大間違いであったことに、後で気づくこととなる…
国立公園へ入ると、ウォーキング・コースの説明が書かれていた。とりあえず、コースは2つ。
ひとつは、「キングス・キャニオン・ウォーク」で6kmの往復、約3.5時間のコース。
もうひとつは、「キングス・クリーク・ウォーク」で2.6kmの往復、約1時間のコースだ。
<注意>看板には「キングス・キャニオン・ウォーク」のところに「Return(往復)」と書かれていますが、実際は「Loop」で、渓谷のヘリづたいにぐるっと一周してくるコースです。
歩くコースはもう決めていた。
短いほうの「キングス・クリーク・ウォーク」は、以前来た時に歩いているから、今回は、まだ歩いたことのない「キングス・キャニオン・ウォーク」にトライ!!
…しかし、後でよく考えてみると、クリーク・ウォークの約2倍ほどの距離なのに、時間が3倍以上かかるということ・・・・・(無言)・・・・だった、、
ともあれ、ここから先にトイレはないから、とりあえず行っておこうと、まずはトイレへ。
手洗いの前には「ウォーキングの注意事項」が貼られていた。
「リム・ウォークの準備はできていますか?」と題した注意書きは、読めば読むほど怖くなるようなことが書かれていた。
ざっくり説明すると、以下のようになる。
リム・ウォーク=キングス・キャニオン・ウォークは6kmあり、3~4時間かかります。
急な崖を登り、ほとんど日陰はありませんし、きわめて厳しい気温となります。
*一人につき3リットルの水を持参すること
*つばの広い帽子をかぶること
*ウォーキングに適した靴を履くこと
*日焼け止めを定期的に塗ること
*エネルギー維持の為の食べ物を持参のこと。
これらが守れないと死ぬかも――!?的な渓谷ならぬ、『警告』だ。
う・・・水は一人当たり1リットル程度しか持ち合わせてないし、食べ物もあんまり持っていない。どうしよう、、、一抹の不安がよぎる。
幸い飲み水は、水汲み場があったので、念のため、空のペットボトルに1リットル分を入れ、リュックサックに突っ込んだ。
そして、“クリーク・ウォークこっち”のサインには脇目も振らず、さっきの警告のことは考えないことにして歩き出した!
スタート直後、いきなり目の前に立ちはだかったのは、下から見上げるとかなりの角度がある断崖。
しかし、よく見ると岩肌の地層が段々になっていて、階段のように登ることができるようだ。
登りはじめは快調。軽快に岩肌を登る。しかし、途中で休憩した時に来た道を振り返って絶句…
めちゃめちゃ高いじゃん!!
今から登り始めようとする人が、蟻ンコみたいに小さく見える。ひえぇぇ・・・(絶句)
そうだった、、私は重度の高所恐怖症なのであった、、、、orz
登ってきて、途中で振り返った景色…思い出すだけでも気絶しそう、、
最初の断崖を登りきると、さらなる断崖絶壁が待っていた。そもそもこのウォーキング・コースは、この断崖絶壁からなる渓谷のすれすれの端っこ=際(きわ)を歩くコースだったのだ!
ちょっと覗けば吸い込まれそうな断崖絶壁が次々と現れる、高所恐怖症にとっては、まさに『絶叫ウォーキング・コース』……(°_°)
渓谷の谷間を繫ぐのは、一人しか通れないような狭い木製の橋だったり、ほぼ垂直の絶壁に張り付くように作られた歩道とか、次から次へと、これでもか!の絶叫スポットのオンパレード!! (i|!゜Д゚i|!)ヒィィィ
なんとか4時間弱で歩き切ったけど、もう二度とやりたくありません!>キッパリ
ウォーキングの途中で出会ったトカゲ。よくこんな過酷な環境で生きられるものだと感心!
でも、高い所が全然平気な人にとっては、それはもう本当にスバラシイ絶景が待っています!
いや、高所恐怖症の私でも、あの絶景には感動しましたよ。ほんと、あれ見たら、マジで人生観変わるくらいスゴイ景色!
…でも、いまだに高所に強くなれないけど、、、(^_^;)
#オーストラリア 縦断7000km #シドニー から #ダーウィン まで陸路で行く21日間 – Day9 #SydneyDarwin21days @BritsCampervans @MightyCampers #ノーザンテリトリー… pic.twitter.com/kqV7jQBsAo
— Tabimagウェブ旅マガジン@Wave (@TabimagWave) 2015, 6月 6
というわけで、おそらく普通の人(高所恐怖症でない人)の10倍くらい疲労困憊した本日は、早めにごはんを食べて、とっとと就寝。
あ、その前に夕焼けを見たのだった。美しかった~♪ (以下は後日ツイートしたものです)
#キングスキャニオン の#夕景 (#オーストラリア#ノーザンテリトリー )#渓谷#キャニオン#夕暮れ#夕暮れ時#夕焼け空#夕焼け#大自然#大地#荒野#薄暮#KingsCanyon at #sunset (#N… pic.twitter.com/GRawCmffXE — Tabimagウェブ旅マガジン@Wave (@TabimagWave) 2015, 12月 14
ところで、なぜ“もうひとつの世界の中心”なのか?気になりませんでしたか?
その理由は・・・
このキングスキャニオンことワタルカ国立公園は、2004年に日本で一大ブームを巻き起こした「セカチュー」こと「世界の中心で、愛をさけぶ」のドラマ版ロケ地となったのです!
あれ?ウルルじゃないの?という人は、こちらの記事をチェック!
キングス・キャニオンをレンタカー以外で訪れるなら、ウルル又はアリス・スプリングス発着のツアーに参加するのがおおすすめです。これだと、途中でキングス・キャニオンに1泊して満喫した後、目的地向かう片道ツアーなので、移動の足としても使えますよ!
*ウルル発のキャンピング・ツアー
*アリス・スプリングス発のキャンピング・ツアー
⇒ 10日目に続く
◎第9日目:ノーザンテリトリーのキングスキャニオン・リゾートとワタルカ国立公園の往復、22km走破。今日までの積算距離:3,422km
<ツイートまとめ> オーストラリア縦断7,000キロ!シドニー~ダーウィン21日間ライブ(9日目)
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報を発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。
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